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2008.08.28 (Thu)

ファッション、不法移民、同性愛、ヒット曲→LA発のポップアート

American Apparelが「Legalize LA」(ロサンゼルスを合法化せよ)という広告キャンペーンを繰り広げている。

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シンプルなデザインと豊富なカラー展開で人気のAmerican Apparelは、低賃金の外国の工場を使わず、デザインから縫製までダウンタウンLAの工場でやっていることをウリにしている。ロサンゼルスの労働力の多くはメキシカンを始めとする不法移民によって支えられている。アメリカの移民政策は厳しくなる一方だが、アメリカの経済を下支えしている移民達については存在を合法化するべきだという議論が常にある。

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アメリカの移民政策については一言で語れませんが、とにかく大統領選を目前にして、ロサンゼルスにはAmerican Apparelによる「Legalize LA」というコピーが溢れている。American ApparelはHelveticaというインダストリアルなフォントが特徴なのだが、Legalize LAに関しては、イタリック体でふっくらとしたCooper Black Italicというフォントを使っている。

そして、ラジオから絶え間なく流れる「I kissed a girl, I liked it!」というケイティ・ペリーちゃんの歌声。ケイティについては当ブログの皆様であればもうご存知でしょう。同性愛を扇動するとして全米のPTAから抗議を受けている全米チャート1位のヒットソング「I kissed a girl」を歌っているアイドルです

この2つ(Legalize LAのコピー&ケイティ・ペリーのビジュアル)を組みあわせて何か政治的であり、また2008年の8月という時代を切り取ったグラフィックアートを作りたい。「Legalize LA」をくりぬいて、いくつも重ねて、中をレインボーにしてさ。1つは黒にし、1つはレインボー、1つは金色にしよう。デモしている群衆をいれてもいいいな。ちょっとサイケな感じにする。ポートレートの部分はウォーホルのモンロー風にしてもいいなー。それくらいありがちにしてあげた方が人は安心してお金を出すだろう。

11月4日(投票日)に行われる大統領選挙と同時に、カリフォルニアでは、同性婚を禁止するように憲法を改正するかどうかという投票が行われる。その結果によってはカリフォルニアで同性婚することは違憲になってしまうのです。

だから、これは11月4日(投票日)までに制作しないと意味が半減してしまうんでしょうな。

で、こういう作品は、今、この瞬間にロサンゼルスにリアルタイムにいることによってしか生まれないアイディアだし、今この瞬間にロサンゼルスで目にすることによって最大のインパクトが得られる作品。

ポップ・アートというものは、そのバックグラウンドを理解していないと(もしくはこうやって↑説明してあげないと)その面白さが感じられないということなんだよね。

今うちらは、それが、ウォーホルの作品だというだけで、ブリロボックスや、キャンベルスープ缶を「ほほう」と、さぞ感心したように上から下からためつすがめつ“鑑賞”する。けど、その実際の元になった工業製品、それらの流通され方を知らなければ、いや、知るというより、無意識に日常の中で体感していなければ、それらが「アート」になった時の衝撃を感じることはできないのだ。Teen Spiritを知らなければ、それがどんな匂いで、どんな位置づけの商品で、どんな風に売られているのか知らなければ、カート・コバーンが何を言いたかったのか?本当には分からないはずなのだ!

まあ、ポップアートじゃなくても、それがひまわりの絵であっても、自画像であっても、どこかに文化のほとばしりが必ずあること。そうでなければ生きた作品とは言えないのではないかと思ってるよー。思ってるだけでそれが正しいかどうかは分からないが少なくとも自分が興味をそそられる作品はそういう時代と戯れダンスしているような作品。

テーマ : アート・デザイン - ジャンル : 学問・文化・芸術

タグ : アート アメリカ ロサンゼルス ケイティ・ペリー

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03:27  |  イラスト  |  Trackback(0)  |  Comment(2) このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - ファッション、不法移民、同性愛、ヒット曲→LA発のポップアート

Comment

Re: ファッション、不法移民、同性愛、ヒット曲→LA発のポップアート

こんにちは、ゆうさん。

つい最近現代アートは理解できないものもあるよね、なんて友達と話をしていたところたので、ちょっと興味深く読ませてもらいました!
私もウォーホルは好きだけど、方眼紙にペンで試し書きしたみたいなものが「作品」として展示されてると、これはわからないなと、面白いけどね。だけど、「ハイカルチャーという思い込み」「牙城」を揺さぶるという意味をそこに嗅ぎ取るという意味ではやっぱりアート(!)なんだろうと、今また思ってます。コンテンポラリーな問題意識が伴っているという意味でアートや社会の権利の問題は隣組ですよね。 面白かったです。

SL |  2008.08.28(木) 15:29 | URL |  【編集】

Re: ファッション、不法移民、同性愛、ヒット曲→LA発のポップアート

SLさん

こんにちは。アートの価値について考えることは面白いですね。アートというのはある人間、分からない人間にとっては無価値であるものが、別の収集家にとっては何ミリオンも出しても欲しいものであるということが。

少し恋愛に似てるかもしれません。

SLさんのブログいつも興味深く読んでいます。
これからもどうぞよろしく。
ゆう |  2008.08.29(金) 06:58 | URL |  【編集】

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